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現地レポート

2017-04-10オーガニックオリーブ農園とオイル工場を訪問しました。


今年2月に当社「オーガニックエクストラバージンオリーブオイル」を生産するオリーブオイルの工場と農園を訪問しました。
 
オリバレのオリーブは、スペインコルドバ北のLos Pedrochesの約900件の農家から成り立つ協同組合によって、農薬や化学肥料を使わない有機農法で栽培されています。
当組合は1957年に設立され、1995年に完全有機栽培へ転換しました。

どこまでも続くオリーブの山々は美しく、圧巻の風景。
生物多様性を大切にしているという言葉の通り、途中車を降りて静かにオリーブ農園を眺めると、鳥のさえずりや馬・羊の鳴き声が聞こえ、オリーブとともに青々と茂る草花やそのまわりに集まる昆虫の姿が見えます。
「生物多様性」の意味を体で感じられます。
オリバレラのオリーブ農園は一般的な平地やなだらかな丘にある農園でなく、山の急斜面にある特徴柄、大きな機械で収穫することは不可能で、
木の下にシートを引き、スティックで実をつついて落として収穫しています。
収穫期にはかなりの人手を要するこの急斜面は非効率ではあるが、この仕事が地域の雇用を創出し、地域の人の手で何世代もの間受け継がれ、多くの人々の努力によって収穫されているものだということを実感します。
 
 
有機栽培の畑は草も生え濃い色をしていますが、右側の慣行栽培では白っぽくなり土壌が破壊されています。
 
常の収穫時期は11月中旬~1月。
今年は2月初旬までと比較的長い期間収穫ができたとのことです。
オリーブの品種はコルドバ含むスペイン、アンダルシア地方の主要品種であるピクアル種(地元の呼び名でNevadillo Branco)が85%で残りは協同組合に新しく参加した農家がもっているその他品種Lechin,Picudo,Nevadillo Negroなど数種。
ピクアルという品種名は果実の鋭利な形状に由来し、緑がかった黄色のフルーティーな味わいなのです。
高い安定性(耐酸化性)がなによりの特徴で長期にわたり品質が安定しています。
高温での調理や、生または調理されたものの保存に理想的なオイルとなるのです。

マエストロのFidel、社長のJuanの二人で「辛味、苦味、フルーティーさ、キレの良さ、後味の残り方、香り」を元にテイスティングし、
どの人にも味わいやすい安定的な香りと味になるよう各タンクのものをMIXして作っています。
 
左・Juan社長 右・専属マエストロ・フェデル氏
 
何が他のオイルと比べて特別なのか問うと
“We don’t only produce organic extra virgin olive oil.” 
私達は単に有機エクストラバージンオリーブオイルを作っているだけじゃない。
生態系の保持、雇用の創出、伝統、歴史の継承を始め、他に語るべき価値がある。」と社長のJuan。

オリーブオイルについて、私たちの市場のニーズに合わせ先に述べた数値等を引き出して謳うこともできなくはないのですが、、
他にはないこのオリバレラという農家協同組合の特徴は「生物多様性の保持、伝統産業の継承、コルドバ地方の文化・伝統・歴史の一部を形成するオリーブ山脈の景観、地域雇用の創出」だと感じた訪問でした。


これから、このオリバレのオリーブオイルを通して、みなさんの健康だけでなく、地球環境も守られていることをお伝えできればと思っております。

レポート:和田
 
 
有機エクストラバージンオリーブオイル(Olivalle)

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